Background: 皮膚萎縮線条は、紅斑に見える紅線条と色素沈着が特徴的な白線条の2つの段階を経て進行する一般的な皮膚病変である。 なお、皮膚萎縮線条と正常皮膚との間の臨床的特徴については不明である。
目的 隣接する正常皮膚と比較し,客観的な非侵襲的測定により,生体物理学的特性の観点から,萎縮性線条体の病期による臨床的特徴を検討することを目的とした.
Methods: 健康な女性で拡張線条を有する61名の被験者を以下のように対象とした。 腹部と大腿部に紅色線条を有する30名と白色線条を有する31名を対象とした。 表皮と真皮の水分量,肌の色の明るさ,Erythema indexを測定した. また、皮膚弾力性、粗さ、および皮膚エコー密度を、皮膚萎縮線条と隣接する正常皮膚について測定した。
結果 表皮および真皮の水分量は、皮膚萎縮線条と正常皮膚との間に有意な差はなかった。 白色線条と正常皮膚の明度は、紅色線条の皮膚より有意に高かった。 紅斑指数(Erythema Index)は、白線皮膚と正常皮膚に比べ、有意に高かった。 擦過線条体および白色線条体の皮膚は正常皮膚よりも粗面であった. 弾性率および真皮エコー密度は,皮膚萎縮線条体において有意に低かった.
結論 紅斑線条と白斑線条は,皮膚の水分量,弾力性,粗さ,真皮密度において類似した生物物理学的特性を有していた. さらに,萎縮線条は正常皮膚に比べ,弾力性が低く,粗さが大きく,真皮密度が低いことがわかった.