Background and objective: 5α還元酵素2型欠損症(5-ARD)は性発生のまれな疾患である。 テストステロンをジヒドロテストステロンに変換する酵素である5α還元酵素が欠損しているため、外性器は女性に見えたり、未発達ではあるが男性優位になったり、より多くの場合、曖昧になったりする。
Methods: 本研究では,女性として育てられた5-ARDの患者について,ジェンダーアイデンティティに関連する側面に焦点を当てながら説明する。 レトロスペクティブなチャートレビューの後、5-ARD患者をクリニックに招待し、11項目の構造化された院内質問票を用いて性自認を評価した。 性生活を開始した患者には、Golombok-Rust 性的満足度調査票を適用した。
結果 15歳未満で5-ARDを発症し,女性と診断された6名の患者を対象とした。 思春期前に2名,思春期後に4名と,ほとんどの症例が遅れて診断された。 平均的な陰茎の長さは2.8 cm(0.5~5.0)であった。 受診理由は,性器の外観(n=3),無月経・乳房発育の欠如(n=2),性別役割分担意識の変化(n=1)であった。 性同一性評価では、4名が女性、1名が男性、1名が両性であった。 男性と認識された患者のみが性別再指定を希望した。 性生活を開始した2名の患者のうち、性交時の膣の不快感のため、性的満足度は1名が良好、もう1名が不良であることがわかった。
結論 本シリーズにおいて,女性として提起された5-ARDの診断を受けたundervirilized患者の大半は,女性であることに完全に適合しており,自らを異性愛者であると表現していた。 一方,男性化した患者は,女性としての性別に最も適合していない患者であった。