Images Of The Past – Seagram Distillery, Louisville, Kentucky Postcard

禁酒法廃止後、シーグラムはルイスビルに蒸留所を建てた。 この蒸留所は市の南側境界のSeventh Street Roadにあった。 当時はこの蒸留所を建てた場所から遠くないところで市街地が終わっていた。 ほぼ同時期に同じ地域に他のいくつかの蒸留所が建てられたが、市域と市税の範囲外であった。 これらの蒸留所にはイエローストーン蒸留所、フォーローゼス蒸留所、現在のブラウン・フォーマン蒸留所、スティッツェル・ヴェラー蒸留所、グレンコー蒸留所、ヒル・アンド・ヒル蒸留所などがあった。 ルイビルがこれらの蒸留所のある地域を併合しようと動いたとき、蒸留所側は新市の方が税金が安いという理由でケンタッキー州シャイブリーの編入を支持した。

シーグラム蒸留所は倉庫スペースを多く持つ巨大な蒸留所として建設された。 事務所棟は非常に派手なギリシャ復興様式の建物で、地元では「シーグラム・パレス」と呼ばれるようになった。 ケンタッキー州のシーグラム社の管理部門が入っていた。 品質管理のための近代的な実験室や瓶詰めのラインもあった。 シーグラムは成長とともにフランクフォート蒸溜所を買収し、ここからすぐの場所にフォーローゼズ蒸溜所と倉庫、さらにフランクフォート社がスティッツェル・ウェラーを建設した際にスティッツェルから買い取ったストーリーアベニューの旧スティッツェル蒸溜所を併設した。 また、Henry McKenna DistilleryやAthertonville Distilleryなど州内の他の蒸留所も買収している。 1950年代、シーグラムはケンタッキー州で大きな存在感を示していた。

1960年代後半になると、ケンタッキーにおけるシーグラムの衰退が始まる。 1960年代後半から70年代にかけてウイスキーの売上は減少した。 シーグラムは製品の需要が低迷したため、蒸留所を閉鎖し始めた。 フォーローゼズの生産をケンタッキー州ローレンスバーグの蒸留所に移した。 瓶詰め作業をインディアナ州ローレンスバーグに移した。 1983年にルイビルの事務所を閉鎖し、建物は長い間空き家になっていた。 現在、オフィスビルは地元の慈善団体に、倉庫は書類保管会社に使われている。

この絵葉書は1950年代の蒸留所の様子である。 アールデコ調の倉庫と蒸留所はレンガとコンクリートで建てられている。 この絵葉書にはとても美しいキャンパス型のコンプレックスが描かれていて、よく手入れされ清潔感がある。 この複合施設は現在でもほとんど同じような外観をしている。 建物は長持ちするように作られており、ほとんど朽ち果てる気配はない。 この絵はがきには、この地域の他のビジネスが描かれていない。 現在、近隣にはストリップクラブや巨大な蚤の市がひしめいている。 この地域にはまだ蒸留所がある。 ブラウン・フォーマン社は今でもバーボンを作っている。 シーグラムの裏手には旧ヒルアンドヒル蒸留所があり、工業用アルコールを作っている。 イエローストーン蒸留所は現在フロリダ・ディスティラリーズの所有となり、シトラスワインからフレーバーアルコールを蒸留しています。

Photos courtesy of Rosemary Miller. 画像はMichael Veach氏のアーカイヴより

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