ハーフ&ハーフネイル | Maternidad y todo

10歳の男児が3ヶ月前から爪が褐色に変色しているとのことで受診した。 慢性腎不全と診断された症例であった。 爪の外傷歴は否定した。 また,発症前の薬物摂取歴も否定した。 身体的、発達的なマイルストーンは正常であった。

爪の検査では、20本の爪すべてに2本の明瞭な横帯が認められ、爪の遠位部には茶褐色の帯が、近位部の白色部は表面が滑らかで、爪甲を覆わない正常な爪溝を有していた。 2本の横帯の間の境界線は圧迫しても消えない。 臨床所見からハーフ&ハーフネイルと診断した。

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20本の爪すべてに、爪甲の遠位部が茶褐色、近位部が白色の明瞭な横帯が認められた

ハーフ&ハーフネイル(ブラウンアーク)はLindsayの爪とも言われ、近位部が白く、遠位半分(20~60%)が赤褐色のネイルである。 1963年にBeanによって初めて記述されたが、1967年にLindsayが初めてhalf and half nailという用語を作った。 1968年にBaranとGioanniが初めて半爪と腎臓病や高窒素血症を相関させた。 通常、爪の遠位自由縁に平行なまま、2つの部分の間に鋭い境界線が認められる。 高窒素血症の重症度と遠位バンド長との間に相関はない。 まれではあるが、慢性腎不全に見られる特殊な臨床所見で、有病率は15〜50%である。 また、黄色爪症候群、クローン病、川崎病、ベーチェット病、肝硬変、甲状腺機能亢進症、亜鉛欠乏症、シトルリン血症、ペラグラ、HIV感染、さらには健康人にも見られる。

半爪・半爪の病態生理について正確にはよくわかっていない。 提案されている理論は、メラノサイトの増加よりも、毛細血管壁の肥厚に伴う毛細血管密度の増加が、半月爪の発生に関与しているというものである。

治療は、カウンセリングと安心感を必要とするだけの良性の状態であるため、美容上のものである。 遷移帯は通常、透析後も変化しないが、腎移植が成功すると完全に消失する。 消失には通常2~3週間かかります

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