Systolic versus diastolic heart failure in community practice: clinical features, outcomes, and use of angiotensin-converting enzyme inhibitors

<4108> Background: 心不全患者のうち,駆出率が低い患者と正常な患者を区別できる臨床的特徴や臨床検査があるかどうかについては議論がある。 また,左室駆出率が正常な心不全患者におけるアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬の有用性についても不明である。

Methods: 1995年から1997年にかけて地域の急性期病院10施設に入院した心不全患者2906名の非選択連続登録から,左室駆出率を定量的に測定した1291名を同定した。 患者は駆出率に基づいて3群に分けられた。 <または=0.39(n=741、57%),0.40~0.49(n=238、18%),>または=0.50(n=312、24%)であった。 院内死亡率,退院時のACE阻害薬の処方,その後の再入院,QOL,生存率を測定し,生存者は入院後少なくとも6か月間観察した。

結果 平均年齢(± SD)は75±11歳で,患者の大部分(55%)は女性であった。 多変量モデルでは,年齢>75歳,女性,体重>72.7kg,心不全の弁膜症的病因は駆出率>または=0.50の確率の増加と関連し,心不全の既往,虚血または特発性心不全原因,放射線性心大は,>または=0.50の確率の低さと関連した。 総死亡率は,駆出率 > または =0.50 の患者では,駆出率 < または =0.39 の患者よりも低かった(オッズ比 = 0.69,95% 信頼区間 [CI 0.49 ~ 0.98,P = 0.04],1999 年). 駆出率0.40~0.49の病院生存者のうち、退院時にACE阻害薬を処方された65%は、ACE阻害薬を処方されなかった人に比べて、平均修正QOLスコアが良く(7.0対6.2、P = 0.02)、フォローアップ中の修正死亡率(OR = 0.34, 95% CI: 0.17 – 0.70, P = 0.01 )も低くなっていることが分かった。 駆出率<3260>または<0.50>の病院生存者において、退院時にACE阻害薬を処方された45%は、生存率に有意な改善は認められなかったものの、ニューヨーク心臓協会(NYHA)機能分類(2.1対2.4、P = 0.04)の調整が良好(低い)であった。

結論 地域病院で心不全の治療を受けた患者のうち,駆出率が測定された患者の42%は収縮機能が比較的正常であった(駆出率<3260>または0.40)。 これらの患者の臨床的特徴および死亡率は,駆出率が低い患者のそれとは異なっていた。 駆出率<3260>または<0.40>の患者において,退院時のACE阻害薬の処方は良好な効果を示した。

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